火を使わず電気で調理するIHコンロは、安全性やお手入れのしやすさが魅力。メーカーによって特長や搭載機能も様々ですので、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。ここではIHコンロの選び方のポイントを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
1.現在お使いのIHコンロのタイプを確認する
IHコンロの設置タイプは、大きく分けて「ビルトインタイプ」と「据置タイプ」の2種類です。当店ではビルトインタイプのみ、商品としてお取り扱いをしております。現在のタイプによって交換対応の可否が変わりますので、まずは、現在お使いのIHコンロのタイプを確認しましょう。
現在どのタイプをお使いでしょうか?それぞれの特長と、当店での交換対応の可否についてご説明します。
※当店では現在、ワンルーム用ビルトインタイプ、据置タイプはお取り扱いがございません。
ビルトインタイプ
システムキッチンに埋め込まれるように設置されているタイプ。
60cm/75cm幅タイプには、自動温度調節や自動湯沸かしなど、お料理が楽になる快適機能が充実した商品が多数ございます。同じビルトインタイプへの交換はもちろん可能ですが、現在コンロ下に電気オーブンがある場合、注意が必要です。
コンロのみ交換 オーブンはそのまま残す |
交換するコンロのメーカーは、既存のオーブンのメーカーに合わせる必要があります。 |
コンロを交換し、 オーブンを撤去→収納庫に変更 |
メーカーを問わずお好きな機種を選べます。 |
※現在IHコンロ下が収納庫の場合は、メーカーを問わず交換可能です。
基本的にマンションのワンルームなどに設置されている小さめタイプで、1口や2口のものもございます。こちらをお使いの場合は、同じワンルーム用への交換となりますが、当店では現在お取り扱いがございませんのでご了承くださいませ。
据置タイプ
独立したコンロ台の上に、据え置きのIHコンロが乗っているタイプ。システムキッチンでなくても設置が可能です。
当店では、据置タイプからビルトインタイプへの交換は対応しておりません。
2.ヒーターの組み合わせを選ぶ
IHコンロのトッププレートの加熱部分を、「ヒーター」といいます。ヒーターが3つあるものを3口、2つあるものを2口といいます。
3口IH
同時に3種類の調理ができますので、一度にたくさんの料理を作るご家庭には、3口がおすすめです。また、3口コンロ搭載機種は各メーカーたくさんありますので、好きなシリーズを選べるというメリットもあります。
2口IH
奥のヒーターが1つ無い分、コンロ手前からヒーターまでに距離がありますので、お料理する際の手元にゆとりがあります。一度にたくさんの料理を作るという機会が少ないお客さまには、コンロを広く使え、2種類の調理をゆったり行うことができる2口コンロがちょうどよいかもしれません。
2口IH+ラジエントヒーター
口数は3口で、前の2口がIHヒーター、後ろ1口がラジエントヒーターのタイプ。ラジエントヒーターはIHと比べて安価なため、ベーシックグレードに多い組み合わせです。
ラジエントヒーターとは?
プレートの下に埋め込んだニクロム線ヒータで、トッププレートを熱して鍋を加熱するヒーターです。IHヒーターと違い、プレートが直接熱くなるので、底が平らであればすべての種類の金属鍋、超耐熱ガラス鍋・土鍋などでの加熱が可能。また、スルメや焼きのりなどをあぶることができます。
しかし、IHヒーターに比べると熱効率が悪く、最大火力も低いです。商品代を抑えて、お手持ちのアルミ・銅・超耐熱ガラス・土鍋などを使用したい場合はラジエントヒーターがおすすめです。
3.使う鍋を考えて選ぶ
IHヒーターの種類によって、使える鍋の種類が異なります。現在お使いの鍋や、使いたい鍋に応じて選びましょう。
オールメタル対応
オールメタル対応IHヒーターは、鉄やステンレス以外の鍋にも対応できるように、通常より加熱周波数を大きくすることで、電気抵抗の小さいアルミや銅鍋の加熱を可能にしています。
また、コンロ上の鍋の材質を自動的で判別します。乗せられた鍋の電気抵抗が小さければ、大きな電磁線を流すことで、鉄・アルミ・銅製の調理器具であっても、同じヒーターで加熱することができるようになっているのです。
普段からさまざまな種類の鍋をお使いのご家庭には、オールメタル対応IHがおすすめです。
鉄・ステンレス対応
鉄とステンレスの鍋、フライパンが使用できます。IHコンロでは基本となるヒーターで、火力も最大約3.2kwと、ガスコンロの強火と同じ火力を出すことができます。
4.トッププレートのサイズを選ぶ
現在お使いのビルトインIHコンロの天板の幅を確認しましょう。
ビルトインIHコンロの天板の幅は各メーカー共通で、60cmと75cmの2タイプがあります。どちらも本体の大きさは同じため、現在と違う幅に変更することも可能ですが、基本的には現在と同じ幅を選ぶことをおすすめしております。
現在と違う幅に変更する際の注意点
75cm幅⇒60cm幅:天板の設置跡が残ってしまう可能性がございます。また、調理用スペースが狭くなります。
60cm幅⇒75cm幅:消防法の規定で、ビルトインIHコンロの幅がレンジフードの幅を超える場合、設置ができませんので注意が必要です。そのため、現在お使いのレンジフードの幅が60cmの場合、交換はできません。現在お使いのレンジフードも75cm幅である、もしくはレンジフードも75cm以上の幅に同時交換される場合は、可能です。
5.メーカーで選ぶ
ビルトインIHコンロは、メーカーによって機能に特長があります。当店でお取り扱いのあるPanasonic、三菱電機、日立それぞれの特長や独自機能についてご紹介します。
Panasonic
IH&遠赤ラクッキングリル
下ヒーターのIHでグリル皿を一気に加熱。高温で食材を包み込み、表面をすばやく焼き上げて旨味を閉じ込めます。
大火力で食材の表面・内面を同じタイミングで焼き上げることで、表面はパリッと、内部は旨味を逃さない焼き上げを実現。
※Wシリーズに搭載されている機能です。
焼き物アシスト
操作パネルでメニューを選ぶと、温度・時間が自動設定され、裏返すタイミングなどを液晶表示と音声でお知らせします。 IHコンロのサポートで火力調節の難しい焼きも、手軽においしく焼き上げます。
三菱電機
びっくリングIH
びっくリングIHのびっくリングコイルPは、加熱時、鍋内部に対流を起こして自動でかき混ぜるため、火加減はおまかせ。煮くずれや焦げつきを抑えます。鍋底の温度と鍋肌の温度をより均一にできるので、鍋全体をすばやくあたためて油をなじませられます。また、大きいお鍋でも加熱のムラを抑え、すみずみまで加熱できます。
びっクリアオーブン
びっクリアオーブンでは、手軽にヘルシーなノンフライ料理ができます。その秘密は、熱風循環加熱式。熱風を循環させて加熱するため、油を使わずカラッとサクッとおいしい揚げ物が仕上がります。オーブンネットもついているので、余分な油が落ち、さらにヘルシー。お菓子作りにも使えるので、グリル調理のレパートリーが広がります。
日立
ラク旨グリル
ラク旨グリルは、加熱時に出る遠赤外線と近赤外線の割合が炭火に近い、直火のシーズヒーターで焼き上げるため、裏返す手間なく、外はパリッと中はジューシーに仕上げることができます。魚焼きやノンフライ調理、加熱水蒸気調理などにおすすめです。魚焼き(丸焼き、切身・干物、つけ焼き)は、冷凍のままでも調理できるのもポイント。
ラク旨オーブン
ラク旨オーブンは、深めの平皿で、今までのグリル調理では作れなかった煮物や火加減のむずかしい魚の煮つけなどをオートで調理できます。庫内を設定温度にキープしてじっくり火を通すため、身はふっくら、味もしっかり染み込みます。
旨美焼き
グリル内の温度差を少なくすることで焼きムラを抑え、焼き色きれいに中までおいしく焼き上げる、旨美焼き。庫内中央部に熱が集中しないように平面上に配置されたヒーターが、深皿および食材を上下から加熱し、庫内全体の温度差を抑えます。
6.最後に
IHコンロの選び方を解説しました。こだわりたいポイント、お気に入りの機能は見つかりましたでしょうか?
次は実際に商品を選んでみてください。
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